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MM式(Music Magic Style)とは?

 MM(エムエム)とは、今から10年前、2010年に約四半世紀の活動に終止符を打ったビッグバンド、<ミュージックマジックオーケストラ(MMO)>という名前を聞けば思い出す人もいるでしょう。1991年、95年、そして2015年と3枚のアルバムを出し、ライブやジャズフェスなどでも活躍してきたMMOは、確かに私のプロフィールとしては最もポピュラーなものかもしれません。

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スタートは演劇の音楽から

 振り返ると70年代、高校を卒業後、演劇の音楽から作曲活動を開始。一方でジャズを目指してSax奏者として仕事をしながら独学で編曲術を学び、次第に編曲の面白さに目覚めていきました。その編曲(楽譜)はいつの間にかタレントさんがショーで全国を回るうち、全国津々浦々のミュージシャンの心に届き、支持されることとなりました。
 その後、夜の社交場文化が衰退する中、さらに様々な歌手やパフォーマーとの交流を深め、ステージやコンサート、レコーディングなどの分野に活動を広げていきました。
 作編曲、特に編曲における「MM式」とは、時にミュージシャンに刺激を与え、時にやる気を鼓舞し、時に温かく支える、総じて言えば「ミュージシャンの為の編曲」でした。それが巡り巡って歌手やパフォーマーを際立たせ、ステージを熱く盛り上げるような音楽となっていく・・・そんな編曲手法が確立されていったのです。
 その精神は、先述の<ミュージックマジックオーケストラ>の結成(1982年)後、さらにオリジナル曲の作曲というクリエイティブな発想が加わり、プレイヤーとの高い次元での交流が深まり、進化していったのです。それでも楽曲的には「鼻歌のように歌えるビッグバンド」とでも言える、フレンドリーでウオームなを個性を持ったサウンド目指し、決して抽象的な前衛性に傾くことはありませんでした。
 こうしてビッグバンド<MMO>時代も、かつて劇団活動で胸に刻印された「先に台本があるのではなく、人がいるのだ」という精神が継承されました。

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<詞と曲の関係>にこだわる

 さて、編曲を中心とした音楽活動の一方、たまたま出会った通信教育の「作詞講座」。それがその後、そして現在に至るまで、私の内で大きな存在になるとは思ってもみませんでした。「作詞講座」の仕事は、来る日も来る日も、たくさんのテキストの課題作品(回答)を読んでアドバイスすること。それでも意外に困りませんでした。若き日の劇団時代、作演出家の書く奇妙奇天烈な歌詞にどれだけ悩ませられたことでしょう。詞(ことば)にメロディを乗せることを苦労しながら自然に覚えていった時代があったからです。その中で、「詩と曲との理想的な関係」について自分なりの考え方を持つことができるようになりました。その考えに現場で確信を与えてくれたのが、素晴らしい歌手たちでした。
 今回、新しく公開する<朗読歌唱法メソッド>はその集大成です。

横町の小さな工房を目指して

 2001年、プロフェッショナルなビッグバンド<MMO>の活動の一方で、もしもアマチュアのバンド(オーケストラ)を主宰、指導するとしたらこんな風にしたいと、心にしたためておいたのですが、その機会が訪れました。当時江東区にあった<門仲天井ホール>を拠点に、地域に根差した音楽集団を創ってほしいという声がかかりました。
そのスタイルとは「最初に楽器編成を決めない(どんな楽器でもOK)」、「経験者から初心者まで誰でも楽しめる(人に合わせて編曲する)」という、これまでおそらく誰もやってきたことのない発想です。
 2001年に<もんなかもんじゃオーケストラ>が結成され、2008年には同様の主旨で妹分の<浅草うららオーケストラ>が誕生しました。これもある意味「究極の“MM式”」です。
 他人を喜ばせる、愉しませる、その機会や方法はさまざまです。この二つのオーケストラの現場は常に人の出入りがあり、プレイヤーの技術や感性も多様です。それでも一度編曲したものをコツコツと直し続け、彼らにジャストフィットする服を仕立ててあげたいのです。「横町の小さな修理工房」であること、その気概もまた「MM式」なのかもしれません。

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